1923年 大杉栄、林倭衛に手紙を書く

1923 4月17日 大杉栄より林倭衛宛手紙
「きのう高等課へ行くと、金曜日に警視庁へ廻してあるから、今からすぐ向うへ行くといい、たぶんもうできているだろうから、と言う。喜んで行って見ると、まだだ。……きのうはその帰りにゴリキーのEngagnant mon Painという自叙伝小説を買って来て、きょうまでそれを読み耽っている。パリはどうだ。……僕の手紙は二重封にして、そとはJにあてて学校へ送ってくれ。もう十七日だ、いやになっちまうよ」