1916年 大杉栄書簡、伊藤野枝宛「朝鮮の同志が訪ねてくる(前日)」

1916年 6月2日 大杉栄より伊藤野枝

「きのうから仕事を始めるつもりでいたところが、朝は青山女史が遊びに来る、午後は朝鮮の同志がしばらくめで訪ねて来る……とうとう10時近くなってから宮島のところへ出掛けた。……やがて宮島が戻って来る。少しおしゃべりをしているうちに12時になり、とまれとすすめられるままに床にはいったが、1時頃にスリバンで驚かされて、二人で見物に出かけた。……四、五軒も焼けたろうか。……」