1922年 大杉栄、伊藤野枝宛書簡

1922年 10月17日
 大杉栄、野枝宛書簡「……風はまださっぱりしない。一昨夜一ばんかかって『改造』の原稿を二十枚ばかり書いたから、……きのう、江口の家の家主の婆さんが来て、家賃を払ってくれないから何とか話してくれと言って、いつまでもくどくどやる上にオイオイ泣き出すんで閉口した。……今、和田久が警察へ呼ばれて行っての話に、野枝さんが途中で引返したということだが、どうしたんだろうと言っていたそうだ。まいたのか。……」