1925年 和田久太郎書簡 古河三樹松、中村しげ子宛

1925年7月29日

和田久太郎書簡 古河三樹松

「僕は労働組合が堕落の傾向があるからといって、その力なり、意義なりを軽視するのは大反対だ。それが堕落に向ふやうなら、猶更らその運動に向つて力を尽さなければならないと信ずる。……」

「……あき足るものは自ら創造して行く他にないよ、実行と経験の真ん中から……。」


中村しげ子宛
「昨日古河君が面会に来てくれて、君が病気で臥てゐることを知つた。…君からの手紙を受取つた。見ると<腹下し>とある。まあまあおいたはしいと申上げていいのか、望みが叶つて御芽出度うと、お祝ひ申上げねばならんのかに、また小首を傾けた。…川柳と洒落れる事にした。御受納を願ひたい。」
  
 姫御前の あられもなくて 腹下し